第14話 雨は何時か止む

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━━━━━ 〇一五二 司令部 玄関ロビー ~白露side~ スタスタ... 村雨「...ふぁ~...姉さんの気持ちも分かるけど...」ノロノロ 夕立「...むにゃ......眠い...っぽい~...」ノロノロ 私の後ろをノロノロと眠たそうに歩く二人が眠たそうな声でそう言った。 何処かで鳴り響いた雷の音で私達は目が覚め、トイレのついでに時雨の様子を見に行こうと思い立ち、寮から司令部へと来た。 二人は眠いからと行くのを嫌がったが、姉妹皆で行った方が時雨も安心するだろうからと無理矢理説得した。 ...スタスタ... 白露「...止まって...!」ヒソヒソ ふと、前の方に揺れる懐中電灯の灯りと足音が聞こえてきて私は二人を止めた。 村雨「...あの灯りは...」ヒソヒソ 夕立「......幽霊...っぽい...?」ヒソヒソ 白露「そんな訳ないでしょ...!」 ...カッ...! 三人(白露・村雨・夕立)「「「っ!?」」」 すると、灯りが急に眩しくなった。...灯りが私達を照らし出したんだ...! スタスタ... 灯りがどんどん私達に近付いてくる。 村雨「ね、姉さん...!」ヒソヒソ 夕立「まずいっぽい...!?」ヒソヒソ 白露「...っ...」 恐怖のせいか、足が動かなかった。その間にも灯りはどんどん近付いてくる。 スタスタ...... 瑞鶴「...白露...?村雨に夕立も......何で司令部(ここ)に?」 やって来たのは、懐中電灯を持った瑞鶴さんだった。
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