第14話 雨は何時か止む

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...タッタッ... 四人「「「「...!?」」」」 ふと、医務室の方向から小走りの足音が聞こえて、私達は身を固くした。 タッタッ... 大志「...瑞鶴!?それに白露達まで...!?」 私達の所に来たのは大志さんだった。なんだか慌しい雰囲気... 瑞鶴「大志さん...なんだか急いでる感じだけど......どうかしたの?」 瑞鶴さんもその雰囲気に気付いて尋ねる。 大志「コイツを見ろ...!」サッ... 大志さんは小さな紙を瑞鶴さんに手渡す。 瑞鶴「これは...?......っ!?嘘でしょ...!?」 大志「嘘じゃない!本当の事だ!」 懐中電灯で照らした紙を見て瑞鶴さんが顔色を変える。 白露「ず、瑞鶴さん...?」 瑞鶴「...これを見て。」スッ... 瑞鶴さんが私に紙を手渡し、懐中電灯で照らす。 村雨・夕立「「......?」」 私の背中越しに二人も紙の内容を覗き込む。 白露「......嘘......」 村雨「これって......!」 夕立「早く行かないとヤバいよ...!」 紙の内容を見て、私達も顔色を変えた。 大志「お前らも居りゃあ心強い!行くぞ!」タッ... 大志さんが玄関に駆け出す。 村雨「姉さん!!」タッ... 白露「えぇ!」タッ... 夕立「急ごう...!」タッ... 私達も大志さんの後に続く。 瑞鶴「......そうだ...!」スッ...スッ...タッタッ... 玄関を出てふと振り向くと、瑞鶴さんが数本の傘を抱えて出て来た。
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