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時雨「...提督...」
影政「......万全の態勢で来たな?」
呼びかけると、提督がそう尋ねてくる。
時雨「......うん。ちゃんとご飯も食べたし、睡眠も取ったよ。」
影政「......そうか。...あの手紙の通りに来たという事は、内なる『獣』をどうにかしたいという意思を決めたんだな?」
提督はそう言って僕に向き直る。
時雨「...勿論さ。どんな事でもやる......でも提督、一体何をするつもりなんだい...?
どうしてこんな夜更けに?どうして小刀を...?」
提督「おいおい、一気に質問して来るな。......時間が惜しい。一纏めにして応えよう。」シャッ...チャキ...!
すると提督はそう言って腰の刀を抜き、黒く煌めく切っ先を僕に向けた。
時雨「っ...!?」ザッ...
僕は驚いて後退り、身構える。
影政「......お前と俺で真剣による戦闘を行う。
時雨...お前は内なる『獣』を解放し、己の意思で『獣』を降すなり排するなりしろ。
『獣』の攻撃は全て俺が受ける。」
切っ先を向けたまま、提督は鋭い目付きでそう言った。
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