第14話 雨は何時か止む

36/49
前へ
/454ページ
次へ
時雨「僕の...『意思』...」 影政「『獣』が繰り出す攻撃は受けられる。だが、お前の心の中での葛藤には一切干渉出来ない。 揺さぶられる様な事を言われても、お前の『意思』を貫け。...覚悟を決めたら小刀を抜け。」スッ... 提督はそう言って刀を下ろして僕を見据える。 時雨「.........」スッ... 僕は目を閉じて胸に手を当てた。 時雨(...『獣』が提督を傷つけると思うと、怖い......でも、提督は信じてくれている...僕を...僕の『意思』を... ...もう、逃げない。必ず...『獣』を降す...!!) 僕は覚悟を決めて、目を開いた。 時雨「...覚悟は出来たよ。『獣』は何をしてくるか僕にも分からない。 ...でも、提督を信じてる。提督は『獣』に負けないって。」スッ...チャキ... 僕はそう言って小刀を抜き、逆手で正面に構えて提督を見据えた。 影政「そうか。俺も時雨を信じる。......お前の『意思』、貫き通せ。」ス... 提督の眼光が紅く鋭くなり、刀を構えると提督の肌が白くなり、額に角が生えた。...【黒鬼】を発動したんだ... 時雨「...『白露』型二番艦...『時雨』、行くよ!!」 フッ...! そう言った瞬間、提督が迫って来て視界が暗くなった......
/454ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加