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~影政side~
時雨「ガァァッ!!」ビュウッ!
時雨が小刀を横薙ぎに振り翳す。
影政【黒鬼】「ふっ...!」ギャリ...ビュウッ!
それを受け流し、軽く一回転して刀を振り下ろす。
時雨「ガァッ!!」タタッ...ダンッ!
時雨はそれをバク宙で躱し、着地して即座に小刀を構えて飛び掛ってくる。
影政【黒鬼】「はっ...!」ガギィ!...グググ...ギィン!
時雨「ガァッ!?」
俺は振り下ろされた小刀を受け止め、一気に押し上げた。
小刀を持つ手が頭上に上がり、胴体に隙が生まれた。
影政【黒鬼】「はぁぁっ!!」ドゴォ!
時雨「ギャウン!?」ドサッ...!
俺はすかさず峰を時雨の腹に打ち、叩き落とした...
━━━━━ ????
~時雨side~
ブゥン!
時雨「っぐあ!?」バシャン...!
投げ飛ばされて身体を海に打ち付ける。
時雨【深海】「馬鹿だなぁ......観念して僕に身体を譲るかと思ったら、僕を降すだって?
...冗談でも呆れて笑えないよ。」ガシッ...!
時雨「っあ!?」
起き上がろうとした僕の襟を異常な腕力で掴み上げる。
時雨【深海】「君は消滅させないで心の深海に閉じ込めようと思ったけど...気が変わった。君は殺してあげるよ。」グググ...
時雨「が...は...」
『獣』が首を絞め始める。
時雨(負けて...たまるか......!お前なんかに......!)ググ...
僕は背中側に隠していた震える手で小刀を握り締めて...
時雨「......あぁぁぁ!!」ビュウッ!
ザシュッ...!
時雨【深海】「ぐぁぁっ!?」
『獣』の眉間目掛けて小刀を投げ飛ばし、小刀は『獣』の眉間にしっかりと刺さった。
バシャン...!
時雨「...っは...ゲホッゲホッ......どう...だ...!ゲホッ...」
『獣』の手から解放された僕は、咳き込みながらそう言って『獣』を睨みつけた......
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