第14話 雨は何時か止む

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~影政side~ 時雨「ガァァァァ!!」ダンッ! 影政【黒鬼】「......」ス... 時雨が再度飛び掛ってくる。俺は刀を構えて待ち受ける。 時雨「ガァッ!!」ビュウッ! 時雨は小刀を真正面に振り下ろす。 影政【黒鬼】「...(やはり戦艦か...力でゴリ押すスタイル......だが駆逐艦には...)」 そう考察を巡らしながら小刀を受け流すべく刀を構えると... ヒュウ...ブゥン...! 影政【黒鬼】「っ!?踵落とし────」 ドゴォ! 影政【黒鬼】「ぐうっ...!?」ヨロ... 脳天に入った一撃に一瞬意識が飛ぶ。 時雨「ガァァァァ!!」ドゴォ! 影政【黒鬼】「ぐふぅぉお!?」ドサッ... その一瞬の隙に時雨の拳が鳩尾に入り、俺は数メートル吹っ飛んで身体をアスファルトに打ち付けた...... ───── ~時雨side~ 時雨「はぁっ!!」ブゥン! 時雨【深海】「そんな拳......っ...」ヨロ... 『獣』が僕の振り翳した拳を避けようとしたが、眉間の小刀のダメージのせいかよろめいた。 時雨「今なら...!」ガシッ...ザシュッ! 時雨【深海】「グァァァ!?」 僕は小刀を掴み、更に深く突き刺してから小刀を抜いて離れた。 小刀の刃を赤黒い血がベットリと覆っていた。
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