第14話 雨は何時か止む

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影政【黒鬼・改】「......総督にもよく言われてたな.........分かったよ。なるべく善処しよう。」 提督さんは朝焼けの空を見上げながらそう言った。 時雨「......う...ん...?」 白露「時雨...!」 村雨「姉さん...!」 夕立「お姉ちゃん!」 ふと、白露達の喜びに湧く声を聞いて振り向くと、時雨が白露に抱えられて目を開いていた。 時雨「...姉さん......どうして...」 白露「時雨の馬鹿っ!!何で話してくれなかったのよ!! 『獣』を解放した貴女が...それと戦う提督がどうなっちゃうのか...ホントに心配したのよ!!」 白露が目に涙を溜めてそう怒鳴った。 時雨「...ごめん...なさい.........怖かったんだ......『獣』が皆を傷つけやしないかって......あんなの姉さんや村雨、夕立が納得してくれる訳が無い......でも、提督が差し伸べてくれた手を...どうしても掴みたかったんだ...」 時雨はぽつりぽつりと思い出す様にそう話した。 影政【黒鬼・改】「...白露、俺に責任がある。他人(ひと)には伏せるように言ったのは俺だ......すまなかった。」 その様子を見ていた提督さんがそう言って頭を下げた。 白露「...提督......私達に黙っていた事はそう簡単に許せないけど......ありがとう。」 白露はそう言って微笑みを浮かべる。
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