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瑞鶴(......今度は『トラック諸島』...かなり汗かきそうね。...水分補給と髪のケアしっかりしないと.....)
影政『...お、そろそろ見えてくる頃だな。瑞鶴、当直お疲れさん。挺に戻ってくれ。』
瑞鶴「了解。」
私は思考を中断して弓と矢をしまい、挺の横にある梯子に飛び乗った━━━
━━━━ 一〇〇〇 トラック諸島 北水道近海
~影政side~
影政「...見えてきたな。北水道だ。『トラック諸島』の北側...日本方面の入口だ。」
俺は舵輪を操りながら窓から水平線に見える小さなコブみたいな島の連なる影を見て言った。
鳥海「あの島々の先に...」
秋月「私達の新しい拠点があるんですね...」
俺の隣に座る鳥海とその後ろから中腰で鳥海の席の背もたれを掴んで窓を見る秋月が言った。
電「...!司令官、前方に船が居るのです!」
影政「船...?」
上のデッキから双眼鏡で周りを警戒している電の声がして、俺は双眼鏡で前方を見た。
影政「...あれは海自の掃海艇か。...そういや、治安維持は自衛隊受け持ちだったな...『あいつ等』に引き継ぐから今は撤収準備の筈だな。」
双眼鏡で見える灰色の掃海艇を見て俺は呟いた。
ピー...ガー...
??『こちら海上自衛隊、第三哨戒隊。貴挺は【連合艦隊】所属とお見受けするが、詳しい所属を問う。』
スピーカーから前方の掃海艇からと思われる通信が入ってくる。
影政「こちらは『連合艦隊』、牙門提督だ。今日からこの泊地の提督として着任する。入港許可を求める。」
俺はスイッチを入れてそう返信した。
掃海艇通信『......確認しました。牙門提督、ようこそ【トラック諸島泊地】へ。我々が誘導します。』
一、二分の後、掃海艇からそう返信が来ると、掃海艇は反転して水道へ向かい始めた。
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