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遠く、遠く、
欲しいと云うくせにこの距離は縮まらない
遠く遠く
見えない場所にいる
会いたいと云う
会えないのに
触れたいと云う
届かないのに
電話はしないでしょ？って訊いた
ごめんねって返信がきた
あなたを追い詰めるすべてから
あなたを助け出したいけれど
流れる時間は止められなくて
伸ばした腕は空を切るだけ
遠く遠く
もう見えないから
面影を探して歩く時間が減ったの
何度、この月がのぼるのを眺めれば
あなたは会いに来てくれる？
その温もりの、触れた熱の、
記憶ばかり薄れてゆく
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