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全国から集められた高校生は総勢99人。埠頭にある巨大コンテナの特設会場に詰め込まれた。ざわざわと不安な声が漂う中、突然、大きな音と共に照明が落ちた。
悲鳴を上げる女子生徒の声。ザワつく会場。そんな反応は無視して段取り通りに事を進めていく。真っ暗な中、ノリの良い音楽に合わせてパッと巨大モニターに文字が映し出された。
【ようこそ!】
【高校生No.1になるのは誰だ!】
ライトが点滅し、まるでクラブのような派手な演出に会場の高校生達はテンションが上がる。ここには招待されて来ているつもりの高校生達は今から何が行われるのか何も知らない。
「ようこそ!高校生の諸君。諸君にはこれから行われるゲームに参加してもらう。」
天の声だ。どこから見られているのか会場からはわからない。スピーカーから聞こえる声は…俺。このデスゲームを仕切るのはオーナーである俺、黒崎の仕事だ。
「何?何?ゲーム?」
「あっ、クイズ王って事?」
呑気な声が聞こえてくる。さて、本題にいくとするか。
「今宵、ここで開かれるゲームに必要なものは運のみ。諸君の知恵はいっさい必要ない。誰が最後まで生き残れるか。」
盛り上がっていた高校生達が再びザワつき始めた。
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