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数時間後。
「まさかあんなにあっさり受け入れてもらえるとは・・・どういう風の吹き回しかね、あの学長は」
「話を聞く限り、増設に伴っての学科新設を考えていたようなので、タイミングはよかったかもしれませんね」
俺が思いついたこと、それは自警団の訓練生のための学科をアカデミーに作ることだった。
たまたま学長から新学科の設立とアカデミーの増設について会談をしたいと要請があったため、増設の許可をする条件としてそれを出したところ、まさかの許諾。
そして調整の話をして、今に至るのだが・・・
「はー、学科の認可の申請と入学者の調整と・・・認可の方はやるけど入学者の方は向こうで調整してほしいな」
「彼らはこちらのことに関しては一切わかりませんから、致し方ないかと」
とまぁ、うちじゃよくある愚痴をこぼしていると。
「失礼するわ」
「おお、白虎か。どうした」
四大聖龍の一匹、セイント・エメラル・ドラゴン。名前は白虎。
擬人化すると美少女なのだが、俺にべったり・・・というか若干ストーカーじみてるせいで残念系に分類された、ある意味で残念な子だ。
「マスター、帝会議のため、国王より登城するようにとの通達です」
「まじか・・・。いつから?」
「明朝です」
「わかった。参加すると伝えておいてくれ」
「かしこまりました」
・・・・ついでに認可申請したろ。
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