終わりの始まり
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「二人で◯◯ビルに向かってくれ」 「珍しいな。なんかあったのか」 嫌な空気が流れる。何か悪い事が起きたという予感は、勘違いではないはずだ。 杉田さんも勘付いているのだろう。 いつものおちゃらけたような話し方が無意識のうちに消えている。 少し間を置いてから、黒田さんが口を開いた。 「…少年がビルから飛び降りたと連絡が入った。すぐに向かってくれ」
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