(1)男たちの忘年会

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「今年も、ついにこの季節がやってきたな」 今日は、大晦日。 そして、今回も俺の家でこの集まりは開催された。 俺は続ける。 「2017年も、もう少しで終わりだ。夜は各々家族と過ごすと思うので、今回はお昼に集まってもらったってわけだ!」 「岡本、待て」 さっそく小島が口を挟んできた。 「シチュエーションがこの前のクリスマスと変わらないんだが……」 俺は改めて全体を見回す。 こたつに鍋。 うん……たしかに…… 俺は咳払いした。 「ともかく……2017年という年をみんなで振り返っていこうというのが、今回の集まりの趣旨であり……」 「振り返るって、"ふたり"でか?」 こたつに向き合う男ふたり。 ううう…… 俺はこたつに突っ伏した。
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