12月25日 寝室

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夜、怖い夢を見て目が覚めた。ママがどこかに消えてしまう夢だった。 「ママ!」 良かったー。ちゃんと隣で寝ていた。でも、窓がカタカタ鳴っていて怖いなぁ。あれ?窓が開いて、赤い服のおじさんが家に入ってきた。なんだか、この前幼稚園で見た、さんたさんに似ているような……? 「君が、ゆうくんかい?」 「そうだけど……おじさんは、もしかして、さんたさん!?」 「ああ、そうさ。ゆうくんは、いつも良い子にしてたから、特別に魔法の道具をあげよう。」 「なあに?それ。」 「この紙に欲しいものを書くと、なんでも欲しい物が届くのさ。」 「ほんとに!?」 「あぁ、そうさ。」 「なんでも!?」 「あぁ、なんでも。」 「でもでも、僕、字が上手く書けないよ。それでもいいの?」 「大丈夫。ゆうくんの欲しいものが届くよ。ほら、だから眠りなさい。」 さんたさんが、そう言った瞬間すごく眠くなってきた。まだ、聞きたいこといっぱいあったのに……。
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