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息子のゆうが、クリスマスから急に文字を書く練習を始めた。大人しくて、素っ気ない対応をしてしまってもいつもニコニコしているいい子なのだが。クリスマスには、紙切れ一枚しか届いていなかった。まさか、紙が欲しいと思っていたわけないし不思議に思って聞いてみると。
「さんたさんがね、特別にくれたんだよ!僕はいつも良い子にしてたから特別にあげるって!それでね、この紙に書いたもの、なんでも届くんだって!」
とのことである。だが、この日を境にまるで何かに取り憑かれたように文字の練習をしはじめた。あいた時間には、ずっと平仮名を書いている。息子は、一体どうしてしまったんだろうか。欲しいものがきちんと届くように、字の練習をしているのか……?だが、あんなになるほどゆうに欲しいものなんてあっただろうか。
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