第1章 その人との出会い

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「結菜ちゃん 何かあったんじゃないの?」 そこで 奈央子さんが私に聞いたのだった 持っていたコーヒーカップを そっとテーブルに置くと私は コクンとうなづいた 「私……どうしたらよいのかわからなくて」 奈央子さんも姿勢を正して 私を見つめた 先ほどまで穏やかだった茶色の瞳が 今は真剣な光をたたえて 私を見つめている 「私でよければ力になるわよ!」
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