第1章 その人との出会い

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「いらっしゃい」 「な……奈央子さ……ん」 いつもの優しい笑顔を見たとたん 涙が溢れてしまった 「あらあら…」 背中にまわされた温かな手に押され 玄関から奥のリビングに向かった 「お…じゃまします」 泣いてしまったことが恥ずかしくて 指先で涙を拭う 「座ってて」 パタパタとすぐとなりのキッチンに向かった奈央子さんは すぐにトレイにお茶を乗せて戻ってきた 「ありがとうございます」 温かなお茶にホッと息をついた
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