贈り物

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「付き合ってください!」 勇気出して告白した。 相手は眉目秀麗、成績優秀、スポーツ万能の三好さん。性格はちょっとキツくて、人を寄せ付けない雰囲気がある。 「彼女は高嶺の花だからやめておけ」と友人達には何度も諦めろと言われた。 自分みたいな人間が彼女に相応しいとも思ってはいない。けれど、後悔はしたくなかった。 玉砕覚悟でアタックして、振られたら友人達には慰めてもらおうと思っていた。 「いいけど。条件がある」 表情を変えることなく言われ、「ほ、本当にいいんですか!?」と驚きのあまり変な声を上げてしまう。 まさかOKが貰えるとは思わなかった。条件付きと言っても、こんな奇跡のようなことが起こるなんて世の中には不思議が一杯だな。 混乱しながら彼女がどんな条件を出すのか待った。 「私に、毎日何かを頂戴」 「プレゼント……ですか?」 「そう。嫌なら付き合わない」 キッパリと言い放つ彼女の言葉に驚きながらも「分かりました」と約束を交わした。 この日、僕に人生初の彼女が出来た。
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