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仕返し
翌日、俺は早速行動に移った。
学校を半日で早退し、近所のスーパーの店先の移動販売の屋台で、焼き芋を5本購入する。
更に、仕込みにわざと履いていた靴下を濡らし、学校指定の上履きで帰宅してきた。(登下校用のスニーカー濡らすの嫌だし…)
で、ひたすらこたつで京子が帰宅するの待った。
既に、靴下は風呂桶に入れ、こたつに仕込んである。
5本購入した焼き芋の3本は既にたいらげた。
全ては予定通り進行している。
出掛ける準備を済ませ、こたつでTVを観ていると、夕方になりとうとう京子が帰宅する。
「ただいま~!お兄ちゃん?いるの?」
玄関を開けるなり、そう声を掛けてくる。
俺はすぐに立ち上がった。
「お帰り。俺は出掛けてくるから。夕飯いらねぇぞ。」
言って、京子とすれ違う。
「また?」
「ああ。こたつの上の焼き芋食って良いぞ。お前とお袋で1本づつ食え。」
俺は3本食ったし…
「焼き芋!?本当に!?やった!」
京子はすぐに居間のこたつに飛んで行った。
ヤバい!早く逃げなきゃ!と、すぐにスニーカーを履いて玄関を開ける。
家を出て、玄関が閉まる瞬間、中から悲鳴が聞こえてきた。
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