こたつ

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皆さんは『こたつ』をご存知だろうか? 否、殆どの人はご存じであろう、日本人ならばもしかしなくてもその暖かさを体験している人が大半だと思う。 そう、暖房器具の『こたつ』の事だ。 さて、私が何故この話題を出したか、だが。 何?「こたつの暖かさが最高だから」だって? 知っているよ、そのくらい! こたつの良さをここに書いていたら、長編小説も真っ青なくらい文字で埋め尽くせるよ! え?「こたつはやっぱりみかんだよね」? は?こたつでみかんとかもぐりかよ、そこはアイスクリーム一択だろ! いやいやそうじゃない、そうじゃなくて私が伝えたいのはそのこたつの魔力。 ご存じだろうか? こたつに暖房器具以外の、それは恐ろしい機能がある事を…。 こたつとは、紛れもなく文明の利器。 あまりの寒さにガチガチに強張った身体も、こたつに入ればあっという間にゆっるゆる。 ほへぇ~っと変な声が漏れるほどだ。 そんな文明の利器に隠された、人類史上最悪そして最恐な機能。 それは人をダメにする機能。 そう、こたつを体験した事がある方は分かるであろうあの現象です。 一度こたつに入ってしまうと、なかなかにそこから出る事が出来なくなる。 例えば、こたつに入る前にお菓子や飲み物を万全に準備し、いざこたつへ入る。 すると、食べたお菓子のゴミを捨てなければならない。 そうなった時貴方はどうしますか? 「こたつから出てゴミ箱に捨てに行く」?いやいやいや、そんなのは不可能です。 こたつとは人類を駄目にする、すなわち堕落させる為に悪魔が贈る狂気の道具。 最初はこまめにその足でゴミを捨てに行くでしょう。 ですが必ずゴミを投げ入れるもしくは、ゴミ箱を横に設置する等の横着をするようになる。 ですが、問題はそれだけではありません。 飲み物も持ってきているので、必ず訪れる難問。 そう、トイレである。 流石にこれを横着できる人間は少ないだろう。 そこで最大の試練が待ち受ける。 寒い中で歩かなければならないトイレまでの道のり。 殆どの利用者が経験あるのではないでしょうか? トイレまでの道のりを覚悟しそれを実行する。 その覚悟を決める速さでその人の精神力を試されるのだ。
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