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「あ・・・いや・・・その・・・どうなのかな? ってちょっと気になって・・・。別に変な意味とかなくって・・・その・・・えっと・・・」
田代さんはもごもごそう言われながら頬っぺたを赤くされて目をキョロキョロと動かされていた。
「僕は十時さんのこと・・・好き・・・ですよ?」
僕はそうお答えしてフライパンの火を止めた。
「そう・・・なんだ・・・。 あの・・・十時さんのどんなところが好きなの?」
続けてそう質問をして来られた田代さんは相変わらずもごもごと話されていて頬っぺたは赤くって目は先ほどよりもキョロキョロと動かされていた。
「どんな・・・ところ? そう・・・ですね・・・」
僕はケチャップライスを卵で包みながら十時さんの好きなところを上げていった。
「・・・ごめんなさい。いっぱいあって言えません」
僕は正直にそうお答えして包み終わったオムライスをお皿へと移した。
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