28人が本棚に入れています
本棚に追加
「あの・・・田代さん。・・・変なことを聞いちゃってご・・・田代さん!?」
僕は謝るのを忘れ、慌てて田代さんのお名前をお呼びしていた。
「だ、大丈夫ですか!? 顔も耳も真っ赤ですよ!?」
僕はフライパンの火を止めて顔も耳も真っ赤になっている田代さんへと向き直った。
「だ、大丈夫。本当に大丈夫だから・・・そんな純粋な目で見つめないで・・・。恥ずかしいから・・・」
田代さんは震える声でそうおっしゃられると両手でお顔を隠された。
「ご、ごめんなさいっ!!」
僕は慌てて田代さんから目をそらして『どうしよう・・・』と必死で考えた。
「あの・・・雪くん? ごめんね? びっくりさせちゃって・・・」
そうおっしゃられた田代さんに僕は『いえ・・・』とお答えしてチラリとだけ田代さんへと目を向けた。
最初のコメントを投稿しよう!