公園で

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「あの・・・田代(たしろ)さん。・・・変なことを聞いちゃってご・・・田代(たしろ)さん!?」 僕は謝るのを忘れ、慌てて田代(たしろ)さんのお名前をお呼びしていた。 「だ、大丈夫ですか!? 顔も耳も真っ赤ですよ!?」 僕はフライパンの火を止めて顔も耳も真っ赤になっている田代(たしろ)さんへと向き直った。 「だ、大丈夫。本当に大丈夫だから・・・そんな純粋な目で見つめないで・・・。恥ずかしいから・・・」 田代(たしろ)さんは震える声でそうおっしゃられると両手でお顔を隠された。 「ご、ごめんなさいっ!!」 僕は慌てて田代(たしろ)さんから目をそらして『どうしよう・・・』と必死で考えた。 「あの・・・(せつ)くん? ごめんね? びっくりさせちゃって・・・」 そうおっしゃられた田代(たしろ)さんに僕は『いえ・・・』とお答えしてチラリとだけ田代(たしろ)さんへと目を向けた。
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