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「田代さんは・・・タチなんですか？ それともネコなんですか？」
「へぁっ！？ せ、雪くん！？」
僕の質問に田代さんはお顔もお耳も真っ赤にされて慌てられていた。
そんなにお顔やお耳を真っ赤にされて慌てられるほど喜ばれる質問なんだ・・・。
僕は嬉しくなっていた。
「じゃあ・・・左側なんですか？ 右側なんですか？」
「ちょっ！？ えぇ！？ ちょっと待って！？ どこでそんな言葉、覚えたの！？」
慌てられながら目に涙を浮かべられた田代さんは本当に驚かれていた。
そんなに驚かれるような質問なのだろうか？
「少し前にお兄さんに教えてもらったんです」
僕はそのお兄さんのお顔を思い出しながら言葉を続けた。
「男の子同士で付き合ってるひとに今の質問をすると凄く喜ばれるからって」
「・・・まさか・・・」
田代さんはそう呟かれると口元に手を置かれた。
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