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「・・・雪くん。・・・その人の名前・・・知ってる? 知ってたら・・・教えて欲しいな・・・」
そうおっしゃられた田代さんはぎこちなかった。
僕はそんな田代さんに頷き返してその人のお顔とお名前を思い出していた。
「最上さんとおっしゃられる方でした。確か下のお名前は・・・」
「雛人・・・」
ポツリとそうおっしゃられた田代さんに僕は『そうです!』とお答えしてすぐに『あれ?』と思った。
田代さんと最上さんはお知り合いなのだろうか?
そう思ってすぐに違うと思った。
田代さんの好きなひとって・・・田代さんの彼氏さんって・・・もしかして・・・。
「最上さんが・・・田代さんの彼氏さん・・・なんですか?」
僕のその質問に田代さんはまたお顔もお耳も真っ赤にされた。
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