28人が本棚に入れています
本棚に追加
「お似合いですよ?」
僕はポツリとそう言ってオムライスの卵の上にケチャップをかけていった。
僕の言葉に田代さんは『ありがとう』と言ってくださって柔らかく微笑んでくださった。
田代さんと最上さんのタイプはまるで違う。
けれど、そんな二人はどこか似ていると僕は思う。
「僕も十時さんと仲良くなりたいんですけど・・・なかなか難しくて」
僕はそんな本音をポロリと漏らしていた。
僕のその本音を聞いていた田代さんは『え?』と小さなお声を漏らされた。
田代さんの漏らされたその小さなお声は戸惑っている印象を僕に与えた。
それに僕はどうされたのだろう? と不思議な気持ちにさせられた。
僕はまた、変なことを言ってしまったのだろうか?
最初のコメントを投稿しよう!