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コタツノツタコ
幸田通はコタツを愛してやまない青年である。
冬はもちろんコタツに潜って暖を取る。夏は通常であればコタツ布団を外しテーブルとして利用するものだが、彼はそれでは納得しなかった。
「布団無きコタツはコタツにあらず」
そう言って、冬と同じようにコタツを使い続けた。
おかげで彼の全身は汗疹だらけ、下半身は水分を失ってカサカサになったが気にも留めなかった。
むしろそれでコタツから出る様なものにコタツ好きを名乗る資格すらないと信じていた。
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