あらすじ

2/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
目覚めるとそこは、屋外階段の踊り場だった。麻衣子の手には1枚の宝くじが握られている。何かに気付いた麻衣子は、走り出す。麻衣子は全てを手にしたのか、それとも失ったのか。 ワーキングマザーとして忙しい毎日を過ごす麻衣子。本当は会社をやめたいが家計が苦しい為、諦めている。そんな時、麻衣子の同僚で心の支えだったワーキングマザーが突如として仕事を辞める。同僚は自分よりも家計が苦しかったはず、なぜ戦線離脱したのか…腑に落ちない麻衣子は同僚に連絡を取る。 「他の誰にも内緒だよ。私、10億円の神様に会っちゃったんだよね」 同僚から1つのURLが送られてくる。そこには「宝くじで10億円を当てたい方へ」と書かれたサイトが。その後、同僚とは音信不通になってしまう。 麻衣子は申し込み、とある場所に呼ばれる。10人くらいの男女が待つ中、年配の女性が来て入門試験を始める。内容は「幸せになるために殺すべき人を1人書け」。麻衣子の頭に夫の顔が浮かんでしまう。周りが次々とテストを提出する中、麻衣子はなかなか書くことができない。試験の時間が終わりその場を後にしようとする麻衣子に、合格が告げられる。   そこから特訓が始まる。10億円が当たったらやりたいことを1000個書く、財布を持たずに人と食事に行きおごってもらう、スタバでフルカスタムを注文する、母親に本音を伝えるなど。しかし自分が変わるほど、家族や友人との溝を感じるようになり悩む。それでも幸せになると覚悟を決めた麻衣子は年末ジャンボを買う。 大晦日。変わってしまった麻衣子を夫は否定し喧嘩に。「宝くじと家族、どっちが大事なんだよ!」「私は家族のためにやってるのに!」出ていく麻衣子。自分から離れていってしまった人のことを思って泣き、屋外階段で眠ってしまう。夢の中に10億円の神様が出て、あることに気付き走り出す。 果たして宝くじの結果とは…?
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!