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「はぁ………。これだから人間は………」
ため息吐きたいのこっちだからな!
しかし………九十九神か。
「九十九神って、大切にされてた物に宿るとかいうやつか?」
「簡単に説明するとそうだね。ボクも説明めんどいし説明省くよ」
いや、省いちゃ駄目だろ。
「九十九神って、そう簡単に見えるものなのか?」
何気なく気になったことだからな。
皆に見えるとかだと、友達部屋に呼べないし。
「いや、別に?その物の持ち主だけだよ?というか、キミ、友達いないじゃん」
「いるわ!」
「え?こたつに入ると『あ~。友達ほしー』とか言ってたのに?」
「なんで、知ってんだよ!」
「こたつだから」
「訳わかんねーよ!」
「えー?」
「なにその返事」
駄目だ………こいつといると疲れる。
「お前、ずっとここいるのか?」
「え?なに?帰ってほしくないの?素直に『寂しいです、俺』って言えばいいのに。ツンデレなの?需要なくない?」
こいつ………っ!
怒りを抑えながら言葉を発する。
「いや、なんかふと気になったから」
「えー。普通~。ツマンナイー」
一体俺に何をもとめてんだよ。
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