魔窟

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「これで三件目ですね」 「ああ。不思議なコタツだな」  通報を受けて、警官が部屋に入ってきた。  部屋には、足の付け根から血を流して死んでいる男性の死体があった。  そして、足の付け根から先が全く無かった。 「早々にこのコタツは処分しなくてはいけないな」 「それでは、ごみ処理場に渡してきましょうか」 「頼んだ」  一人残された警官は、ぼそりと呟く。 「本当、あのコタツは文字通り『魔窟』だねぇ」
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