魔窟

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 目を覚ますと、日は西に傾いていた。 「そろそろ晩飯の準備しないとな」  そう思ってコタツから出ようとしたが、足が何かに引っかかっているようにコタツから出られない。 「一体どうしたんだ」  いくら動かしても、引っかかっている感覚は拭えない。  俺は、ようやくあせり始めた。  じわじわと、足の感覚がなくなってくる。 「何で……。抜けないんだよ……」  俺は、はっきりと意識した。  俺は、死ぬんだという事を。
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