あの日①

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あの日①

9月20日、 青と橙色にまじりあった空の下、 私は委員会の仕事が長引いて、 肌寒い中、ゆっくりと歩いて帰っていた。 空を見上げながらただ一人、 何も考えずに歩いていた。 突然 「夢空さん!!」 振り返ると同じクラス、同じ委員会の 笹木 樹(ささぎ しげる)君がいた。 彼はクラスの中の中心のグループにいる モテる系の男子で、私とはほぼ無縁の関係だった。 「方向一緒なんだね!!一緒に帰ろっ!」 とさわやかな笑顔で言ってくるものだからついOKをしてしまった。 私なんかと歩くとそのまぶしい何かがけがれてしまう… だからあまり関わりたくはなかったのだが、まあ、仕方がない。 その後は委員会の話とか、部活には入らないのかーみたいな日常的な会話をして帰った。
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