それから

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それから

結局だんだんと周りの奴らは近づいてこなくなり 今まで通りのような日常に戻った。 母は今までより仕事を増やし、 夜の仕事にも手を出した。 もともと安いぼろアパートだったから 引っ越しはせずに済んだ。 それでも 笹木だけは私に毎日話しかけてきた。 まあ最もこの時期は委員会の仕事が多くなる時期だからしようがないのだが 私にかまっているよりもその辺のかわいい女の子と話した方がいいのではないか? と思いながらも 彼と話すのは苦ではなかった。 彼は幼いころに両親を亡くし、祖母と祖父に育てられたらしい。 どうやら似たような環境になったから、と心配していたらしい。 私はそんなことくらいで悲しんだりするような女じゃない、 と言ってもやはり気にはなるみたいで 話はした。
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