こたつ争奪戦

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そう言って妹は父親の股間を目掛けて蹴りを入れる。思春期の中学生の女の子に何を言ってるんだ、この父親は。 「ねぇ、遊ちゃん。私と一緒にあんなことやこんなことしましょ?だから……ねっ?」とボタンから覗き込ませる胸を私に見せびらかせながら大学生の姉である心海(ここな)が言う。 私は唇を噛みしめてその卑怯な手に乗るまいと思いながら、彼女に告げる。 「お姉ちゃんの胸、もう見飽きたからやめろ」と。 「あら、胸じゃないわ。お腹の下にある……ふふっ」 「ぶへはっ」 彼女の言葉に従って見てたら彼女から飛び回し蹴りを食らわされた。大きな胸がバスケットボールのように動いている。 「ちょうど三人空いたわね?」と母親。 「そう、させるかよ」 私の声に重なるように父親も言う。私は転んだ拍子に掴んだ女の二つの足を掴む。父親もそうしてるのだろう。 「おい、くそ兄貴。純粋な私の足に何触れてんだよ?」 「あらあら、遊ちゃん。昔みたいに私の足をなめまわしたいのかしら」 二人して異なった怒られ方されてる、と思いながらも私は彼女たちに体を足で踏まれまくった。ただし、お姉ちゃんの方はかなり手加減があり、マッサージのようで気持ちいいと思っていたら案の定、妹に顔面を蹴られるのだった。 「痛てーよ。お仕置きが必要だな。妹よ」 そう思いながら私は立ち上がる。     
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