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〈やっとパーティーの時間なんだね!〉
「うわーいパーティーパーティー!ムーちゃんいっぱい食べるぜー!」
「人間たちがどんなものを食しているのか楽しみだ」
「待ちくたびれたぜまったくよぉ」
「太陽の光は無しか。一安心だな」
研究所に魔王臣下たちがそれぞれ意気込みやら文句やらを口にしながら現れた。
「待たせたなお前ら。シュリン、全員に『ロック』は掛けてあるな?」
〈言われたとーりにやったよー〉
俺の肩に座りながら言うシュリン。
「おいシュリン!魔王さまの肩に座るとは何様のつもりだ!」
〈悔しかったらあんたも座ったらいーじゃん〉
「それはやめてくれ」
「ムーちゃんが主役なんだよ!?じゃあムーちゃんは魔王さまの背中に乗りたい!魔王さまおんぶしておんぶ!」
「えー……しょーがねぇなぁ」
「わーい!どけシュリン!」
〈うぎゃ!?ちょっと何すんのよムーベルダイス!〉
「魔王さまにしがみつくにはあんたが邪魔だもーん」
〈ぐぬぅ…!じゃー頭に乗る!〉
「ならば私は前から…!!」
「やめろアリメーナ、それは見た目からしてまずい。みんなに見せられねえ」
「ぐぐぐぅ~…!!」
「うっせーなぁこの女どもは。もうちょい弁えろよな、なぁグリウベン」
「ならば吾輩が魔王さまを負ぶさるとしよう」
「馬鹿ばっかりかよ…」
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