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「ムーちゃんの名前はムーベルダイス!魔王さまの最愛のペットで、こう見えてドラゴンです!よろしくね!」
『最愛のペット(笑)』
「何笑ってんのよあんたら!!」
「私はアリメーナ・スザーニルだ。魔王さまと同じ悪魔であり魔王さまの忠実な雌奴隷だ」
『魔王臣下じゃないんだな(ね)』
「ちゃんと魔王臣下だ!!」
「キフェル・ラーシナだ。種族は見ての通り鬼で、魔王と一番付き合いが長いのが俺だ」
『へー(笑)』
「事実だろうが!!」
「吾輩の名はグリウベン・バーズバイン、吸血鬼だ。魔王さまに最も忠誠を誓った臣下である」
『元逆賊が何言ってんだか』
「遠い昔の話を持ち出すな!!」
ワーワーギャーギャーと取っ組み合いに発展しそうな勢いで揉める魔王臣下たち。もうちょっとビシッと決めて欲しかったんだけど、こいつらにそんなことを望むのは無理な話か……。
「というわけで、こいつらが俺が選んだ魔王臣下たちだ。俺が魔界で一番信頼を寄せてる連中で、腕前も俺が認めるくらい……………、"黙れ"」
『はい!!』
「認めるくらい強い。まぁ仲良くしてやってよ、悪い奴らじゃないからさ」
命令して黙らせた臣下たちをなんとも言えない目で見つめるみんな。………ハー、まぁ、緊張とか恐怖とかされるよりはマシか…。
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