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「そういうことならいいっすよ全然。俺でよければですが」
「ほっ、本当?」
「けど、なんで俺なんすか?強くなりたいなら別にあの鼻くそ勇者でもいいと思うんすけど」
「そんな言い方しないの。……まぁ、勇者パーティーを断っちゃったし、それなのに鍛えてくれってお願いするのは抵抗があってね。それに真代くんの指導は山津さんや他のみんなのを見てるから、きっと厳しくしてくれると思って」
「そりゃあもちろん。優しく教えるだけで強くなるわけないし、時にはエグいくらい厳しくしないと為にならないと思ってますから。言っときますけど、いくら大好きな恭子先生でも容赦しませんからね?」
「だ、大好きとかそういうこと言わない!」
頬を赤らめる恭子先生にニヤニヤした笑みを向ける。
強くなりたいって言うんなら、俺に出来ることならなんだってしてあげたい。いろいろと教えてくれた先生への恩返しにもなるかもしれないなら断るなんてあり得ない。
「恭子先生も教師の仕事があるでしょうから、空いた時間にでもやりましょう。なんなら夜でもいいですよ?俺が先生にとーっても熱くて激しい一時をプレゼントしますから」
「……あのね真代くん、何度も言ってるけど私とあなたは教師と生徒なのよ?」
「禁じられた愛とかすごく燃えます!」
「やっやめなさいそういうのっ!!」
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