彼女の家には

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そして夕方帰り際。 「暖かい家庭をね」 嫌み半分で言うと、 「ありがとうございます」 素直に受け止め、微笑んでくれた。 そうか。 『こたつでみかん』はもうないんだな・・・。 夜の訪れは早い。 星空を見上げながら、白い息を吐きつつ家路についた。 さて、帰って炬燵に入ろうか。 こう寒くては帰りが遅い!とミイに睨まれる。お腹も空かせて待ってるし。 いけない、みかんもなかったな。 「・・・幸せならそれでいい」 ひとり呟いた。 end
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