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こんな大きなもの、捨てられない。
そうやって自分に言い訳しながら、今日もこたつに入ってる。
ここからだとTVが正面だから、なんて言い訳しながら
こたつの狭い一辺に、二人で並んだよね。
だから、こたつ布団の右側には
まだ、君の香りが残っているよ。
冬でもミニスカートの、君の太ももに触れたくて
冬でも室内は暖かいからって穿いていた
ドライメッシュのハープパンツは、今はタンスの奥深く。
一人になった今も
僕はついつい右にスペースを空ける癖がついちゃったよ。
自然と体が右に傾いて
倒れそうになって、ハッとする事があるよ。
こんな大きなもの、捨てられない。
そうやって自分に言い訳しながら
涙を流している僕は
結局、ハーフパンツさえも捨てられずに
今もこうして
君を想い出すんだ。
「あったかいね」
そう言って微笑む、君の声と
君の笑顔を。
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