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と、今まで静観していた周りの足たちも会話に入ってきた。
「さっきから聞いてりゃ、なんか面白そうじゃねえか。俺も協力するぜ。もっとも、美也子ってのか?お前の主人みたいな美人に俺の主人が選ばれないってのは悔しくはあるけどな」
「こら、そんな事言わないの……いや、あたしも祐希くんはイケメンだと思うけどね」
「だろ?いやいいんだ、お前らの仲を引き裂くつもりはないぜ。手伝うよ、美也子、祐希」
「うーん僕も手伝うー」
「あら皆さん参加なさるの?それじゃ私も協力させていただきますわ」
「みんな……ありがとうございます」
「恩に着るぜ。それじゃ、仕上げに俺と美也子をぴったりくっつけてくれるか。こればっかりは俺ら二人の力じゃ足りないからな」
「君たちがくっつくって、君たちの主人の間ではどのくらいの効果があるの?」
「まあ簡単に言うとハグくらいかな」
足たちはキャーッと盛り上がった。
「よっしゃ、やるぜ!そっちは美也子さんを押してくれ、俺らは祐希を押すぞ」
「いくわよ、せーの……」
足一人では動けなくても、六人集まればかなりの力になる。ゆっくりゆっくり、足・美也子と足・祐希の距離が近づき、ついにかかとまでぴったりとくっついた。
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