いじめという腐った心

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ぼくはよっ君が作ってくれた、てるてる坊主の「てる坊」。ぼくはよっ君が大好き。よっ君は小学6年生。よっ君は毎日学校の事、友達の事、クラブの事、楽しい話をいっぱいしてくれる。うれしそうに楽しそうに話してくれる。だけどこの頃、よっ君は落ち込んでいて学校の話をぼくにしなくなった。ぼくはすごく心配。よっ君どうしたの?よっ君何があったの?ぼくに話してよ。ぼくが助けるよ。力になるよ。ぼくが絶対に守るから。ねえ。よっ君。よっ君にぼくの思いが届いたのかある日よっ君はぼくに話し始めた。「てる坊友達って何だろう?」そう言ってよっ君は泣き出した。よっ君…どうしたの?あんなに楽しそうに友達の事話してたのに。よっ君なにがあったの?友達となにがあったの?よっ君は泣きながらぼくに話し始めた。「てる坊、安田君と大野君が僕の悪口を言ったり、無視をするんだ…ぼくは悪口を言われるような事してないのに。無視をされるような事してないのに。」 6年生になった時よっ君のクラスに転校してきた男の子がいる。その男の子が安田君。席が隣になったよっ君はすぐに仲良くなったみたい。安田君もよっ君と同じバトミントンクラブに入ったって、よっ君は喜んでた。安田君は、幼稚園を卒園してすぐ隣町に引っ越して、隣町の小学校に入学したらしい。そして6年生になった時、よっ君が通う小学校に転校してきた。安田君は小学校に入学する前に同じ幼稚園に通っていた友達がいる。その友達がよっ君の隣のクラスの大野君。安田君とは幼なじみで仲良し。よっ君は大野君と一度も同じクラスになった事がないから話した事がなかったけど、安田君つながりで親しくなったそう。よっ君はうれしそうに、本当に楽しそうに安田君と大野君の事を話してくれていたのに。
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