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朝の出来事からず~~~っと蓬の機嫌が悪い
紬「蓬~!まだ怒ってる?」
本を読んでいた蓬は目線すらこっちに向けてくれない
蓬「………なんで怒ってるなんて思うの」
紬「なんでって…朝の出来事から一切俺と目を合わせないし…話しかけても来ないから」
なんか俺、彼女っぽくね?
蓬「そうなの、僕怒ってるの。どうしてだかわかる?」
紬「……わかんない」
蓬「はぁ~、鈍感バカ見てたら怒りも冷めたよ。次の授業移動教室でしょ…行こ」
うーん…機嫌を直してくれたのは嬉しいけど
怒ってた理由何??
グイッ
誰だ俺の制服の端を掴むのは
それも少女漫画の女の子みたいに
俺の制服の裾を引っ張っていいのは可愛い女の子と
蓬だけだぞ!!
天音「あっ、あの!!僕も一緒に行っていいかな」
俺の後ろにいたのは顔の赤いヒヨコでした
紬「あう、うん。 別にいい「いや」
おいおい、俺のセリフ奪わないで蓬
読者が誰のセリフか分かんなくなるだろう
天音「えっ…あの…ごめんね」
おいーーーーーーーーーー!
ヒヨコの瞳がうるうるしてるよ
今にも大粒の涙が落ちてきそうだよ
紬「あのー、蓬さん。今のはダメだよ…流石に可哀想だよ?」
蓬「何で、僕は嫌だから嫌だと意見を述べたまでだよ。それとも…お優しい紬くんはそいつと一緒に行くの?……僕を置いて」
何が理由かはよく分からんが蓬は
天音くんが嫌いみたいだ
さぁ、どうする自分
究極の選択だぞ
小悪魔天使か純粋天使か
うーん
紬「二人とも仲良く一緒に行こう」
天音「うん!ありがとう」
あっ
天使だ
笑顔が尊い
蓬「……チッ」
怖いよ、怖いよ
舌打ちされたよ
もう小悪魔天使じゃねぇよ
悪魔だよ
誰か俺の味方はいないの
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