"あの人"と会計くん

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お昼休憩が終わってからは早かった まぁ、授業中寝てたからなんだけど… 蓬「紬、帰ろ」 鞄を持った蓬からの帰りのお誘いだ 今日は委員会ないのかな? 紬「うん!帰ろー。早くゲームしたいし」 ラジオ体操ー、だいいちー♪ え?何これ?誰か体操し始めたの? 俺が急な音楽にキョロキョロしていると 蓬「あっ、電話だ…はい」 うん?うぅぅぅーん? 蓬の携帯の着信音? えっ、蓬はラジオ体操が好きなのかな? 俺はその日初めて料理のセンス以外で親友の好みに疑問を抱いた 蓬「紬、ごめん。急に放課後に会議が入っちゃった」 紬「いいよ、俺一人で帰るし」 そうすると心配そうな顔で蓬が 蓬「本当?寄り道しない?紬を一人きりにすると勝手にどっか行くから心配」 蓬さん、僕はもう高校生だよ? 紬「いや、流石に行かないよ。ゲームしたいし、寮に直行だよ」 そう俺が言ってもなかなか蓬は会議に向かおうとせず 説得するのに10分かかった もう遅刻じゃん でも俺と会議、天秤に掛けたら俺になるって凄いよね 俺、愛されてる 紬「本当に大丈夫だから!じゃ、バイビー」 蓬「本当に大丈夫っていう人ほど信用出来ないってこと紬は分って言ってるのか…」 ゲームのことで頭いっぱいの俺には 蓬の呟きは聞こえていなかった
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