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みるるのコルトが火を噴いた。
「次やったら中華風にツッコむからな。ったく…『行』くよ、アルベルト」
みるるはコルトを胸にしまって剣に口付けた。
剣はちちちち、と虫のような音を出して薄い黄色に発光し始める。
「質量『増』加。FeからFeO2へ、FeO2からFe2O3へ!」
みるるの持つ剣がずっしりと重くなった。
「キィッ!」
ピーター君がみるるに真っ直ぐ向かってくる。
「アルベルト、『切』れ」
剣がピーター君の肩に当たった瞬間。
剣の切っ先は針よりも細くなり、ピーター君を袈裟懸けに切り裂いた。
ピーター君の死体から赤い霧のようなものが清散華に向かって漂っていく。
霧が清散華の中に入っていくと、ぴくりとミイラが反応した。
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