第二章 浪人と露出狂

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「・・・おい、あれ・・・」 そんなみるるを驚愕の目でみる者達がいた。 「ああ、間違い無い。戦乙女のみるる=ド=ブランシェだ」 酒場の出口で、男達が頷きあう。 彼らはみるる達の後を追って走り出した。 ~『エプシア王国戦記』より~ 謳え、謳え、エプシア王国 偽善者達の声をして 呪え、呪え、おのが宿命を 歯ぁくいしばって生きてるキミが 『国境まで兵士に見送られてみるる王は旅立った。  ここから伝説は始まる。  歴史の流れの、大きな伏流が』 話は後世になると少しばかり歪んでしまうようだ。 だから、正しいお話を始めよう。 美しく賢く清らかだったみるる姫の話ではなく。 知らぬまに身ごもった、みるるの話を。 病には気づかぬうちになる。 妊娠もまたそうだ。 彼女が宿した子供の名は、『革命』と言った。 ツムギグルマハ クルクルマワルヨ キレイナユビガ マワスカギリハ 続く
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