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「冬休みの宿題ですか?」
そう声をかけてきたのは、1年3組担任の古川先生だった。僕は赤ペンを置いて頷いた。
「忘れてきた子が6人もいました。とりあえず、今日ちゃんと出してきた子だけでも丸つけしとこうかと思いまして……」
僕はぎっしり積まれた冬休み帳に手を置いた。彼女は微笑みながら自分の席に腰かけた。ふと古川先生の机の上を見ると、色とりどりの絵日記が広げられている。
こちらの視線に気づいたのか、彼女はいくつか取って見せてきた。
「みんな上手に描けてるでしょ? ほら」
僕は手に取ってじっくり眺めてみた。
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