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寒いある日、こたつに足を伸ばす。
硬いものが足にあたる。
ん、んん?
首を傾げながら、こたつ布団をめくるとそこには……ライト◯◯バーと呼ばれる剣とマンガの本が。
なんでこんな所に…。
とりあえず、邪魔なのでこたつから出す。
ヌクヌク…ああ、こたつって幸せ~。
このまま、コタツムリ(カタツムリのようにこたつを背負う?)になりたいくらい…。
そう思っていると、2階にいた息子・和馬が降りてきて、
「ああ、オレの基地が…!お母さんなんで出すの!?」
と叫ぶ。
「ええ~、いつからこたつが基地になったの?こたつお母さんも欲しい~」
「オレの~」
そんな会話はしばらくその日は続いた。
━━数日後の朝、掃除をしようといつものように、こたつを退けると……
ふ、増えている…。和馬のオモチャが…。
その横にはキャンプ用ランタン…。
しかも…ミカンの皮までも…!?
とりあえず、オモチャとランタンを隅に置き、ミカンの皮はゴミ箱に。
そして、掃除をし終わった後、こたつ布団に張り紙を置く。
『ミカンは、こたつの中で食べてはいけません。次にした場合はこたつ基地は閉鎖します』
こたつの横には基地に隠されていたオモチャ達がナイロン袋に入って、持ち主の和馬の帰りを待っている。
これを見た和馬はどんな顔をするだろう…。
ちょっと、楽しみかも。うふふ。
『ただいま~』
玄関から和馬の声がした。
ん?の章 おしまい
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