貴方と炬燵で丸くなる。

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電話を終えた貴方がぎゅっと私を抱きしめた。 「なぁー?」 何でしょう? 「はぁ……あったけぇなお前は」 呼んだだけ?っんもう! 「あ、癖で胡座かいてたわ。足伸ばそーっと」 もうちょっと大きいサイズを買おうかって言ってたのにね。 「お前とならこの炬燵で十分なんだな」 うん。 「はぁ……つまんねぇなぁ」 そう言わないでよ。 「うそうそ。お前がいるから気が紛れるよ?」 でしょう? ね、ね、特等席……いいかな? 「ん?あぁ、おいで?」 あったかいな、貴方の声は。 「炬燵で寝るなー!って怒られっかな?」 ふふ。でもあったかくて眠っちゃいそう。 「一緒に丸くなろっかな」 そうだね。そうしよう。 あぁ、あったかい。 貴方も。 貴方の膝の上も。 *完*
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