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日程については後ほどパーティーメンバー達に伝えておくと約束し、今日は時間があるというアルマダも交え三人で茶会と洒落込む。
思えば、ルナを除けばこのゲームを始めた最初期に知り合ったものの、こうしてアルマダとゆっくりお茶をするという機会は少なかったように思う。
食事を共にしたり、宴席に呼ばれたこともあるがそれらには常にディエゴやら無敵艦隊のメンバーが居たし、唯一アルマダ単体で同じ卓についた記憶といえば、ヘスティアーの攻略に誘われた時だろうか。
あの時はマリアさんからのお叱りでアルマダにはとてもお茶を楽しむような余裕はなかっただろうが、それをカウントしても片手で数えられる程度なのではないだろうか。
少なくとも、ディエゴ達との食事などのプライベートな付き合いに比べたら確実に少ない。
まあ、今回彼が来たのもボス戦絡みのことなのでプライベートというよりは仕事寄りではあるのだけど。
………そんな何気に珍しいアルマダとの茶会だが、やはりというかなんというか、話題に上がるのはゲーム攻略についてのことばかりだった。
「そういえば、クエストの中でヘルメスについての情報とかって出てきましたか?」
「いや、報告に上がってる限りでは目新しい情報というのは無かったはずだ。今回も出たとこ勝負になりそうだな」
「確かヘスティアー戦では転移アイテムとかは使えなかったんだったか」
「ああ、それと同じ形式なら退路はないものと考えたほうがいいだろうな」
前回の例を考えると、退路となる城門を封鎖され、最後の命綱となる転移アイテムも使えないという、まさに生きるか死ぬかの戦いとなるわけだ。
全く前情報が無い中、相当厳しい戦いになるだろう。
前回のヘスティアーとの戦いでさえしばらく貯蓄期間を作らねばならないほどに疲弊したのだ、今回も同じだけの被害、もしくは最悪の事態も考慮に入れるべきなのかもしれない。
負ける前提で戦いに挑むというのは個人的には好きではないし、是が非でも勝ちにいく心づもりではあるが、万が一が絶対に起こらないという保証はどこにもないのだから。
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