万能の神

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そんな話をしながら待つこと二十分ほど、参加を表明していたプレイヤーが全員揃ったのが確認されたとアルマダが号令を出し、城門の前に整列する。 今回の戦いに集まったプレイヤーの数は70人、俺達のパーティーに二人足りない為に全ての枠が埋められなかったが、パーティー単位としてはフルレイドに近い。 前回のヘスティアー戦が60人足らずだったことを考えれば選りすぐりの精鋭が10人以上加入しているのは戦力的にもかなり大きい。 かといって前回よりも戦いが楽になるとは思わないが、少ない人数で戦うよりは多い方が勝率は高くなるに決まっている。 「それでは! これより≪ヘルメス≫攻略作戦を開始する! この門を潜ったらもう死ぬか勝つまで出ることはできない、覚悟を決めたものから進め!」 そう檄を飛ばすと、アルマダは踵を返し閉ざされた城門に手をかける。 地面にしっかりと踏ん張り、巨大な鉄扉を押し込むとやがて重厚な音ともに扉が開き始める。 扉が開き始めたタイミングでアルマダが手を離すと、あとは扉が一人でにゆっくりと開いていき、強い振動を起こしながら最後まで開ききると、見覚えのある絢爛豪華な城内のエントランスが姿を現した。
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