近づく唇 #2

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近づく唇 #2

 コン、コン……  再び、遠慮がちなノックの後、静かに扉が開いた。  「お嬢様。お休みのところ、申し訳ございません……」  メイドがゆっくりと薫子の元へと歩み寄る。  「香西様が、お見えになっておられます」  「えっ!?」  遼ちゃん、が!?
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